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夫婦のための心理学 アーカイブ

2007年03月02日

<浅野 聡子>夫婦のための心理学(第一回/結婚したから幸せ?!)

こんにちは、メンタルアップカウンセラーの浅野です。

今回から“夫婦のための心理学”について少しお話させて頂きたいと思います。


◇ 離婚件数 258,000組 ◇

厚生労働省の「H18年の人口動態推計値」です。


H14年度の「289,836組」発生間隔 48秒に一件をピーク

減少に転じているものの依然、高い数値を示しています。


「未熟な夫とどう付き合うの」の著者、山崎雅保さんのコメントとして

“夫婦の問題は物理的な不公平感の調整によって解決するものではない。

妻が求めているものは夫によって「個人として尊重されること」であり

夫が最も不得手なのは「自立した個として妻と真摯に向き合うことに他ならない」”

と述べています。


私もマリッジカウンセリングをしておりますが、その中でも最近よく聞かれるのが、「モラルハラスメント」という言葉です。

例えば・・・妻が話しかけていても、夫はTVをみたまま何のリアクションもなし。

「あなたはいつも私の話を聞いていないのよね」と妻が言うと

夫は「聞いているし、言ってる事もわかってる」と怒る。

それが繰り返され、いつしか諦めとなっていき、本当に会話がなくなっていく

これも一種のモラルハラスメントなのです。


一つボタンを掛け違えて、どんどんずれていく二人。

「これでいいのかしら」と思っても、私が我慢してればこの場をやり過ごすことができるし・・。

そんなたいした問題じゃないのかもしれない。

夫婦も何年も経てばこうなるのよね。

もし、皆さんの中にそんな思いを感じてらしたら、もう一度だけ思い出してみませんか


「結婚したから幸せ」なのではなく、

「良きパートナーとしての関係を築いているから幸せ」なんだということを。

2007年03月13日

<浅野 聡子>夫婦のための心理学(第二回/どうしていつもこうなるの?!)

こんにちは、メンタルアップカウンセラーの浅野です。

今回は夫婦の会話でありそうな“どうしていつもこうなるの”です。


私達は普段から日常的にやりとりするする言葉、態度、行動などにいろいろなパターンを持っています。

状況に応じて適切な言動ができていて、そのコミュニケーションがスムーズに行われていれば何のストレスもない筈なのです。


ですが、相手によってはいつもすれ違う・・・

会話の後にざわざわするような不快な感情がともなう・・・。


 妻:今度の休日は?

 夫:土曜日は接待ゴルフ。

 妻:ふ~ん、誰と(又なの、いつもそうやって子供の面倒も見ないじゃない)

 夫:(不機嫌そうに)○○会社と(仕事のつきあいだからしょうがないだろ)

 妻:大変ね(怒ったのかしら、でも育児だって大変な仕事なのよ)


表面的なやり取りの裏でそれとは異なる隠れたメッセージを伝えています。

そのまま受け取れば特に何の問題もないようにみえますが、この妻は日頃、夫に対して育児に協力的でないことを不満に思っていて、それを素直に伝えられずにいます。

女性は人との関係で周囲の人々とうまくやっていかなくちゃと考える傾向にあるそうです。

それが身近な夫であれば尚更、その場を収めようとして不安や感情を溜め込んでしまうのです。


相手に対してこんなに気を遣っているのに、

 なぜ?

 どうしていつもこうなるの?
 
 どこが間違ってるの?

と考え始めるようになります。


T.ジョイナーとJ・コインは女性が常に相手から安心感を得ようとすると否定的なサイクルが出来上がると述べています。

もしこんなサイクルにはまってしまったら、一度立ち止まってみませんか。

次回は“その場所からの一歩”をテーマにしたいと思います。

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