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<澤村 直樹>すぐに役立つマメ知識!*イライラの秘密①*

みなさん、こんにちわ。カウンセラーの澤村直樹です。
親子心理の第一回では「イライラの悪循環」について触れましたが、
今回はその「イライラ」が意味する深層心理の一部をご紹介します。


日常生活の中でイライラすることって誰にでもありますよね。
そのイライラの「素」は人それぞれ違うと思いますが、

①他人の言動や行為に対する不快感
②自分の言動や行為に対する不快感

少し強引ですが、大きくこの2つに分けることができるかもしれません。
では、これから①のケースについて、心理学の観点から心の働きを紐解いていきましょう。

心理学の世界では、
「あなたを取り巻く環境は、あなたの心を映し出す鏡である」

という考え方があります。
これは、あなたの悩みを解消するヒントが、外(他人)ではなく内(自分)に隠されているということです。

たとえば、そうですね・・・

「会社の部下がなかなか仕事を覚えないことにイライラしている自分」をイメージしてみてください。

何度同じことを教えても覚えない、そのうえ自分の非は認めず言い訳ばかりしてくる部下・・・
はじめは大目に見ることも出来たが、どんどんイライラは募っていく・・・

さぁ、あなたはその部下に対して、どんな感情が芽生えるでしょうか?

「ろくに仕事もできないくせに、偉そうなことばっかり言うな!」
「言い訳するくらいなら、素直に謝れ!」

仮に、このような不快な感情が芽生えたとしても、
それは上司という立場や責任、人としての心情に照らし合わせれば当然だと思います。


・・・でも、ここで少し考えてみてください。

その心の声は、なんだか自分自身にも当てはまるような気がしませんか?
これは「投影」といわれる心の働きのひとつで、他人の中に自分の嫌いな部分を重ねて見ているからです。


つまり、他人を見て「偉そう」とか「素直じゃない」と感じ不快に思うということは、
何よりもあなた自身が「偉そう」で「素直じゃない」自分を嫌っているのです。

「全くあの人は人の気も知らないで」という人ほど、他人の気持ちに無頓着な人が多いことは、
みなさんも体験的にご存知かと思います。
それと同じですね。

この「投影」に気づくことは、とても大きな意味があります。


相手の中に自分の気持ちを重ねているとわかれば、今よりも心に余裕が生まれる可能性があるからです。
そうして生まれた余裕をうまく使い、自分の嫌いなクセが出る回数を少しずつ減らしていくことで、
人間関係が驚くほどにスムーズになることがあります。

これはオススメですので、ぜひ、試してみてくださいね。


次回は②のケースについてお話させていただきます。

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2006年12月26日 16:23に投稿されたエントリーのページです。

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