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カウンセラー*竹内 宏行 アーカイブ

2007年03月04日

<竹内 宏行>はじめまして*心と身体の健康*

はじめまして、竹内宏行です。

この度、メンタルアップのカウンセラーとして皆様にお会いできることをとても嬉しく思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。


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さて、今回は「健康」というものについて考えてみたいと思います。

皆様は、健康という言葉を聞いて、まずどんなことをイメージしますか?

一般的に、健康というと「身体的健康」をイメージすることが多いのではないかと思われます。


WHO(世界保健機関)の定義によると、「健康とは、単に疾病、あるいは病弱でないばかりか、身体的、精神的、社会的によい状態である」とされています。

これは、健康が、身体的な面だけではなく、精神的な面についても重要視されなければならないということを意味しています。

身体と心はとても深いつながりをもっているといわれています。

だから、身体的不健康が原因で心の病を引き起こすこともあり、また、精神的不健康から身体が病気になることもあるんですね。

例えば…嬉しいことがあると、身体の具合が悪くてもそのことを忘れることができたり、それがきっかけで病気が治ったりすることってありませんか?

逆に悲しいことがあると、身体は健康でも気分が重くなったり、身体を動かすことがおっくうになったりもしますよね。

昔から「病は気から」といわれるように、試験の前になるとお腹が痛くなったり、人前で話すときに手足が震えたりと、精神的な不安が身体に及ぼすことって多いと思います。

また、逆に、空腹になると怒りっぽくなったりするなど、身体が精神にさまざまな影響を及ぼすこともありますよね。


私は、今まで精神保健分野で仕事をしてきましたが、そのなかで感じているのは、年々、目に見えて人びとの心の健康への関心が高まってきているということです。

特に、比較的若い人たちは、心の病や障害に対する誤解や偏見も少なく、また、ひじょうに関心があり、なかには専門家顔負けの知識をもっている素人さん(?)も少なくないという印象です。

これって、逆に「他人事」ではないと思う人が増えてきたのかもしれませんね…

自分で自分の心の健康に気を遣っていかなければ生きていけない世の中になってきたということなのかもしれません。


まだまだ、健康というと、まず身体に病気があるかないかだけを考えてしまいがちですが、もっともっと心の健康に目を向けやすい世の中にしていけたらいいなと考えています。

そのために、カウンセリングを、より身近に、より多くの方たちに手軽に利用していただけるように努めていきたいと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

2007年03月24日

<竹内 宏行>すぐに役立つマメ知識!*良い睡眠習慣*

こんにちは、メンタルアップ カウンセラー 竹内宏行です。

暖冬の影響で、今年は全国的に桜の開花時期が早まるといわれていましたが、14日の気象庁の発表によると、プログラム不具合による計算ミスもあり、当初の予想日より数日遅れるそうです。

それでも、平年に比べるとかなり早い時期となるようですが、その影響でお花見の日程を変更しなければならない人は大変でしょうね。

お花見といえば春ですが、季節の変わり目は、心身ともに不調を起こしやすい時季ともいわれています。

我われが心身の健康を保つための大切なことの一つに「睡眠」がありますが、今回は良い睡眠習慣について考えてみたいと思います。


睡眠障害というほどではなくても、寝つきが悪い、朝起きるのがつらい、ぐっすり眠れない、睡眠不足が続いている…などとお悩みの方も多いと思われます。

厚生労働省による睡眠に関する知見によると、質の良い睡眠を確保するには、まず規則正しい生活リズムや食事、運動の生活習慣を整えることが大切であるとされています。

そして、就寝前には刺激物を避け、リラックスした時間を過ごすように心がけることも、良い睡眠を確保するために必要だといわれています。

例えば、就寝前にはカフェインの含まれている飲み物や熱すぎる入浴は避け、ぬるめの入浴、そして読書や音楽、少し暗めの照明などでリラックスするのが良いようです。

また、喫煙習慣のある人は就寝前一時間の喫煙も避けたほうが良いようです。


そして、起床後は朝の日光を浴びる習慣を身につけると良いそうです。

朝の日光を浴びると、網膜を介しメラトニン(脳から分泌されるホルモンで、眠気を催させる作用を持つ)分泌が抑制され、眠気がとれ、かつ14~16時間後頃に自然に眠気を催してくるという「睡眠覚醒リズム形成作用」があります。


また、昼寝をする場合は、長い時間や夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響を及ぼすため、15時前に20~30分程度とるのが良いようです。

そして、飲酒習慣のある人で、睡眠薬代わりにお酒を飲むという人も少なくないと思いますが、これもあまり良くないことです。

たしかに、飲酒は睡眠導入作用がありますが、睡眠の深い部分を減らし睡眠構造を浅くする…つまりぐっすり眠れなくなってしまうということです。

また、人体の耐性形成により、同じ量のアルコールでは徐々に眠れなくなるといった危険性もあります。


皆様の毎日の睡眠はいかがでしょうか?

残業や変則勤務、また家事や子育てと忙しいなか、なかなか決まった時間に食事をとり床につく、ましてや定期的に運動をすることなどは難しいかもしれませんが、すぐにはよく眠れるようにならないとしても、まずはできることから心がけてみることが大切だと思います。


もちろん、日常生活を送ることが困難になるほど深刻な睡眠障害であれば専門医の受診が必要ですが、人間の睡眠時間には個人差もあり、あまり「眠れない」、「眠らなければ」といったことにこだわりすぎず、できる限り良い生活習慣を身につけるよう心がけながら、自然に眠くなるのを待つという心の余裕をもてたらいいですね。

2007年04月05日

<竹内 宏行>メンタル不全(第一回/心身症)

こんにちは、メンタルアップカウンセラーの竹内宏行です。

だんだんと暖かくなり、春らしい陽気になってきましたね。

今年は、それほど花粉の量も多くはないとはいわれていますが、それでも花粉症に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

私も、この季節は外出の際にマスクが欠かせない一人です。

さて、季節の変わり目、特に春は心の調子を崩しやすい時季といわれていますが、今回から数回に分けてメンタル不全について考えてみたいと思います。


メンタル不全とは、心の不健康状態を総称する言葉で、精神疾患や行動の障害などが含まれており、よくイメージされるものに「うつ」などがあります。

今回は、その中の「心身症」について書いてみたいと思います。


「心身症」と聞くと耳慣れない言葉かもしれませんが、「自律神経失調症」とも呼ばれ、我われにとってかなり身近なものであるかと思います。

心身症とは、 「心理的なことが原因となって身体に病気の症状が現れるもの」で、例えば、胃潰瘍や喘息、高血圧、糖尿病、下痢や便秘、腹痛、頭痛などがあり、呼吸器、循環器、消化器など、人によってさまざまな箇所に症状が見られます。

よく言われる「ストレスで胃が痛い…」といった症状も心身症の一つですね。


ただし、このような症状のすべてが心身症というわけではなく、あくまでも、その原因が心理的なストレスなどによる場合が心身症ということになります。

また、心身症は子どもに発症しやすく、その原因が親子関係によることも多いといわれています。


心身症になりやすい性格傾向としては、競争心が強く、時間に追われていつもイライラした感じがあり、絶えず物事を達成しようとする意欲をもつタイプや、きまじめで周囲の人に気を遣い、自己犠牲的に周りの期待に応えようと努力するタイプの人だといわれています。

また、自分自身の心(感情)に気づきにくく、気持ちを言葉で表現することが苦手なタイプの性格傾向もみられます。

このような性格傾向がストレスとなり、心身症になる可能性が高くなるのです。


心身症の治療には、単に身体症状の治療や生活習慣の改善だけではなく、カウンセリングを含む心理療法が有効であるといわれています。

これは、心と身体の関係に気づき、心のケアをすることにより、自分自身で主体的に症状をコントロールすることの大切さを意味しています。

もし、あなたが身体の不調に気づかれたとき、身体だけではなく心にも目を向けてみてはいかがでしょうか?

もしかしたら、その原因は心の問題なのかもしれません。

ひょっとすると…あなたの心が身体を通じてあなたに助けを求めているのかもしれませんから。

2007年04月23日

<竹内 宏行>メンタル不全(第二回/神経症)

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こんにちは、メンタルアップカウンセラーの竹内宏行です。


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4月になり、新年度や新学期を迎え、なにかとストレスを感じている方も多いと思いますが、できるだけ無理をしすぎず毎日を過ごしたいものですね。

さて、今回は、前回に続いてメンタル不全について考えてみたいと思います。

今回は、「神経症」についてのお話です。

神経症は、「ノイローゼ」とも呼ばれ、心理的なことが原因となって神経系に起こる症状です。

調子が悪いために病院に行っても、特に悪いところはないと診断されてしまうことが特徴です。

先日お話ししました「心身症」とも似ていますが、その違いは、心身症は医学的にはっきりとした身体の病気が認められますが、神経症は医学的にはっきりとした症状が診断されないことです。


神経症は、大きく分けると①神経衰弱、②強迫神経症、③不安神経症(パニック障害)、④ヒステリーなどに分類されます。


①神経衰弱とは、

   身体の疲労感や不眠、頭痛などであります。


②強迫神経症は、

   無駄で意味のないことだと自覚しながらも、強迫観念によって特定の行為をしてしまう症状です。

例えば、「外出の際に、何度も戸締りや火の元の確認をしても気がすまない…」「数十分もの時間をかけて手を洗ってしまう…」などがあります。


③不安神経症(パニック障害)とは、

   突然、心拍数が上がり全身が緊張して汗をかき、息苦しく、気が遠くなったり吐き気や胸の痛みを感じたりします。

とくに発作が起きやすい場所は電車などの乗り物の中で、一度発作が起きた場所や乗り物に対して、「また具合が悪くなるのでは…」という不安から「その場所に行けない、電車に乗れない…」といった恐怖感や不安感に悩まされてしまいます。


④ヒステリーとは、

   一般的にいわれる「ヒステリーをおこす」などとは違い、感覚や運動機能の麻痺、痛み、失神などの症状があるにもかかわらず、身体の病気ではなく精神的な原因による症状です。

例えば、「うるさくてたまらないと感じている特定の他者の声だけが聞こえなくなる」「小さな子どもが、母親が仕事に出かけようとすると急に歩けなくなる、熱を出してしまう」などがあります。


神経症の治療には、薬物療法に加え、心理療法などが用いられ、心身症同様、身体と心の両面からケアしていくことが効果的だといわれています。

また、神経症の原因は、心理的なものに加え、性格や環境などが絡み合っていて、特に子どもの場合は親子関係(親の影響)が大きいといわれています。

そのため、子どもの場合は、本人に対する治療だけではなく、両親に対するカウンセリングによって総合的に本人をケアしていくことが大切です。

私の経験でも、親御さんがその点についての意識が高く、お子さんとの良い関係作りに積極的である方ほど、ご本人の症状の改善に良い効果を与えると実感しています。

神経症や心身症などは、ストレスの多い現代社会で特に多くなってきているといわれています。

生活の中で心理的な悩みの種は尽きないものですが、職場や学校、家庭や地域において、お互いに心の健康を支えあえるような良い人間関係を広げていきたいものですね。

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2007年05月02日

<竹内 宏行>メンタル不全(第三回/適応障害)

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こんにちは、メンタルアップカウンセラーの竹内宏行です。


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五月となり、新年度を迎えてから一ヶ月ほど経ちましたが、「五月病」といわれるように、新しい環境に適応することに苦労されている方もいらっしゃるかと思います。

今回は、ちょうど五月病の季節ということで、「適応障害」についてお話ししたいと思います。


適応障害とは、入学、就職、独立、結婚、出産などといった環境の変化にうまく対処できず、勉強や仕事を続けられなくなるなど、日常生活に支障が出てしまう状態をいいます。


新しい生活環境の中で、最初のうちは気が張っているために何とか馴染もうと頑張るものの、次第に疲れがたまってしまい、どうしても目の前の状況に適応できなくなってしまうことです。

抑うつ気分や絶望感、不安やイライラ感などを覚え、その結果、不登校や出社拒否、引きこもり、また、対人関係でのトラブルなどを起こしてしまう場合もあります。


その原因は、環境の変化からくる明らかなストレスによるもので、もともとストレスに弱いタイプの人や、心の傷つきやすい人に多く見られるといわれていますが、適応能力の高い人でも、過度なストレスによって適応障害を起こす場合もあります。


また、適応障害の改善には、カウンセリングなどの心理療法を受けながら、不安感やうつ状態の軽減のために補助的に薬を服用したりもします。

適応障害は、その原因となるストレスがなくなれば次第に回復していくといわれています。

しかし、その後の生活の中で、また同じように大きなストレスを伴う環境の変化(人生の節目)を迎えた際に、再び適応できずに苦しむことも予想されます。


そのような点からも、日頃からストレスとうまく付き合う方法(ストレスコーピング)を身につけておきたいものですね。


生きていく中で、ストレスをなくすということは不可能に近いでしょうが、ストレスコーピングを身につけ、また、そのレパートリーを増やしていければ、大きなストレスを感じた際にもうまく対応することが可能かと思います。


最近、よく耳にする「ストレスマネジメント(ストレスとうまく付き合うこと)」という考え方や、心の健康の維持・向上という意味からも、予防的な効果のあるカウンセリングのご利用をお薦めいたします。

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