<澤村 直樹> 親子心理(第一回/イライラの悪循環)
みなさん、こんにちわ。
メンタルアップカウンセラーの澤村です。
私はこの「お悩み相談室」で、親子(子育て)の心理や恋愛における心理、
日常生活や人間関係など、様々な場面での心の働きについてご紹介していきたいと思います。
難しい心理学ではありません。
自分の言動の中にある隠れた感情に気づくヒントだったり、
ストレスを軽減するためのちょっとした豆知識として、楽しんでいってください。
第一回目のテーマは、親子心理から「イライラの悪循環」をご紹介します。
「子供に幸せな道を歩んで欲しい」
これは、お父さんお母さんの多くが願うところだと思いますし、
子供にとっても、そのような愛情を実感できるということは、健全な成長をしていく上でとても重要な意味を持ちます。
やっぱり子供の立場からすれば、お父さんお母さんの愛情はいっぱい欲しいと思いますよね。
ところが、可愛くて可愛くてしょうがない我が子のはずが、
なぜか子供のアラばかりが目に付くようになって、つい叱ってしまったり手を出してしまったり・・・。
いけないとわかっていてもイラついてしまう、こんなことってありませんか?
そんな時は、あなたが相手に対して期待しすぎているか、あなた自身が不安になっている時かもしれません。
子供の幸せを願うがゆえに、
「子供が立派に成長するために何とかしてあげなければ!」
という思いにかられ、
義務感などの見えないプレッシャーに、あなたは不安を抱いているのかもしれませんね。。
たとえば、
友達の子供のことを見たり聞いたりしたとします。
あなたはどう感じますか?また、どう子供に伝えていますか?
言葉は違えど、「○○ちゃん、すごいわねぇ~」というように、抵抗なく賞賛を送っていませんか?
他人の子供には、責任がないから簡単に褒めることができるのです。
しかし、我が子となるとどうしても期待が前に出て、つい過小評価してしまいがちです。。
もちろん、友達の子供を適度に賞賛することはなんら問題ありません。
ただし、子供にはっぱをかけようとして過度に褒めちぎったり、
「すごいわねぇ~」のあとに、我が子と比較するような言葉を付け加えているとしたらどうでしょう?
きっと子供は面白くありませんよね。
どうせ褒めてもらえないのなら、と逆に反抗するかもしれません。
すると、お父さんお母さんはまたイライラしてしまう・・・。
こうなると、親も子供も悪循環の渦に飲み込まれていってしまいます。。
これが「イライラの悪循環」です。
<イライラしちゃった時の対処法>
では、イライラしてしまった時にはどうすればよいのでしょう?
心の中で「あなたの良いところをいっぱい知ってるよ」
と唱えてあげることです。
子供の行動を見て反射的に怒鳴りたくなった時は、一呼吸ついて、この言葉を唱えてください。
そして、反射的な怒りが通りすぎたあとで、なぜ子供が言うことを聞いてくれないのか問いかけてあげて欲しいのです。
イライラしながらではなく、優しく優しく。
大人からすれば理解できない言動も、子供にとってはちゃんと意味があり、
そのほとんどは「ねぇ、なんだか寂しいよ・・・」というメッセージです。
迷惑をかけたいわけではありません、自分が愛されていることを確かめたいだけなのです。
初めはなかなか上手くいかなくても大丈夫です。
つい怒鳴ってしまっても構いません。
一呼吸つき、子供の声に耳を傾け、子供の言葉を繰り返してあげる。
この経験をあなたの出来る範囲で、少しずつ増やしていってください。
そして、子供の気持ちや欲求をちゃんと聞いてあげたあとは、
あなたの気持ちも伝えてあげてくださいね。
怒りに任せた言葉でなければ、子供はちゃんとあなたと同じように耳を傾けてくれますよ。