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親子心理 アーカイブ

2006年12月20日

<澤村 直樹> 親子心理(第一回/イライラの悪循環)

みなさん、こんにちわ。
メンタルアップカウンセラーの澤村です。


私はこの「お悩み相談室」で、親子(子育て)の心理や恋愛における心理、
日常生活や人間関係など、様々な場面での心の働きについてご紹介していきたいと思います。


難しい心理学ではありません。
自分の言動の中にある隠れた感情に気づくヒントだったり、
ストレスを軽減するためのちょっとした豆知識として、楽しんでいってください。


第一回目のテーマは、親子心理から「イライラの悪循環」をご紹介します。


「子供に幸せな道を歩んで欲しい」

これは、お父さんお母さんの多くが願うところだと思いますし、
子供にとっても、そのような愛情を実感できるということは、健全な成長をしていく上でとても重要な意味を持ちます。

やっぱり子供の立場からすれば、お父さんお母さんの愛情はいっぱい欲しいと思いますよね。

ところが、可愛くて可愛くてしょうがない我が子のはずが、
なぜか子供のアラばかりが目に付くようになって、つい叱ってしまったり手を出してしまったり・・・。


いけないとわかっていてもイラついてしまう、こんなことってありませんか?
そんな時は、あなたが相手に対して期待しすぎているか、あなた自身が不安になっている時かもしれません。

子供の幸せを願うがゆえに、

「子供が立派に成長するために何とかしてあげなければ!」

という思いにかられ、
義務感などの見えないプレッシャーに、あなたは不安を抱いているのかもしれませんね。。


たとえば、
友達の子供のことを見たり聞いたりしたとします。

あなたはどう感じますか?また、どう子供に伝えていますか?

言葉は違えど、「○○ちゃん、すごいわねぇ~」というように、抵抗なく賞賛を送っていませんか?
他人の子供には、責任がないから簡単に褒めることができるのです。

しかし、我が子となるとどうしても期待が前に出て、つい過小評価してしまいがちです。。
もちろん、友達の子供を適度に賞賛することはなんら問題ありません。


ただし、子供にはっぱをかけようとして過度に褒めちぎったり、
「すごいわねぇ~」のあとに、我が子と比較するような言葉を付け加えているとしたらどうでしょう?
きっと子供は面白くありませんよね。

どうせ褒めてもらえないのなら、と逆に反抗するかもしれません。
すると、お父さんお母さんはまたイライラしてしまう・・・。

こうなると、親も子供も悪循環の渦に飲み込まれていってしまいます。。

これが「イライラの悪循環」です。


<イライラしちゃった時の対処法>

では、イライラしてしまった時にはどうすればよいのでしょう?


心の中で「あなたの良いところをいっぱい知ってるよ」
と唱えてあげることです。

子供の行動を見て反射的に怒鳴りたくなった時は、一呼吸ついて、この言葉を唱えてください。

そして、反射的な怒りが通りすぎたあとで、なぜ子供が言うことを聞いてくれないのか問いかけてあげて欲しいのです。


イライラしながらではなく、優しく優しく。

大人からすれば理解できない言動も、子供にとってはちゃんと意味があり、
そのほとんどは「ねぇ、なんだか寂しいよ・・・」というメッセージです。
迷惑をかけたいわけではありません、自分が愛されていることを確かめたいだけなのです。

初めはなかなか上手くいかなくても大丈夫です。
つい怒鳴ってしまっても構いません。

一呼吸つき、子供の声に耳を傾け、子供の言葉を繰り返してあげる。
この経験をあなたの出来る範囲で、少しずつ増やしていってください。

そして、子供の気持ちや欲求をちゃんと聞いてあげたあとは、
あなたの気持ちも伝えてあげてくださいね。


怒りに任せた言葉でなければ、子供はちゃんとあなたと同じように耳を傾けてくれますよ。

2007年02月07日

<澤村 直樹> 親子心理(第二回/ご褒美をあげましょう)

こんにちは。

メンタルアップカウンセラーの澤村直樹です。

今日は親子心理の第二回として、「褒める」ことの大切さを一緒に考えてみましょう。


まず、昨日の自分を思い出してみてください。

昨日の自分は、お子さんに対して怒った回数の方が多かったでしょうか?

それとも、褒めてあげた回数の方が多かったでしょうか?


人は不思議なもので、相手の良いところを探すよりもアラを探す方が得意だったりしますよね。

これは「イライラの秘密①」でもお伝えしたように、相手に自分の嫌な部分を投影しているため見つけやすいからです。

逆に、「自分の長所は?」と聞かれて即答出来ないように、自分の良いところというのはいまひとつ
はっきりしないので、相手の中にも見つけにくいのです。

だから、どうしても見つけやすい「悪いところ」にばかり注意がいってしまがちなのです。


子供に限らず、大人だって叱られたら嫌なものですよね。

例えば・・・

日曜の朝に旦那さんから「おい!いつまで寝てるんだ、朝ごはんも作らないで!」と、
一方的に起こされたらどう感じますか?


「日曜の朝くらいゆっくり寝かせてよ・・・」とか、

「私はあなたの召使いじゃないのよ」とか、

「全く人の気も知らないで」なんて言葉が浮かんでくるかもしれません。


そう、朝寝坊をしたのは事実かもしれませんが、それにはちゃんと理由があるのです。

それなのに、夫は毎日の家事や育児を当たり前のように捉え、きちんと褒めてくれない・・・。

これでは相手のために何かをしてあげたい!という気持ちも薄れてきてしまいますよね。。

褒めてもらえないのは頑張りが足りないからだ、なんて自分を追い詰めてしまう方もいるかもしれません。。


実は、子供もあなたと全く同じなのです。

子供はお母さんお父さんを喜ばせようと、毎日自分の成長した姿をアピールしています。

何か役に立つことはないかなぁ、どうしたら笑ってくれるかなぁ、とアレコレ模索しているのです。

ところが、赤ちゃんの頃はゼロから物事を覚えていくので親にもその成長が良くわかりますが、成長するにつれて「出来て当たり前」という評価が多くなってしまうから、子供も大変です。

褒められるよりも、次第に欠点を注意されることの方が多くなってしまうのです。。

そうなった子供がどう感じるか・・・もうわかりますよね。


これは、何も怒ってはいけないというわけではありません。

間違ったこと、いけないことをしたらきちんと言って聞かせる、これはとても重要なことです。

ただし、子供には子供の言い分があることも理解し、子供の成長や行動も存分に褒めてあげてくださいね。


あなたが旦那さんにかけてもらいたい言葉や取ってもらいたい態度を、子供も待ち望んでいるのです。

そして、あなた自身もたくさん褒めてもらいましょうね。

2007年03月05日

<澤村 直樹>親子心理(第三回/子育てのヒント①)

こんにちは。メンタルアップカウンセラーの澤村直樹です。

今日は親子心理の三回目として、「子育てのヒント」について一緒に考えてみましょう。

皆さんはこんな事を考えたことはありませんか?

「良い子育てって一体なんだろう?」って。


・・・と、その前に。

ここで使う「良い」とは、誰かと比べた相対的な表現ではありません。

便宜上「良い」と置くだけで、ここにはご自身でしっくりくる形容詞を入れていただければと思います。


それでは、話を本題に戻しましょう。

今の社会は情報化が進み、雑誌やテレビはもちろん、携帯やインターネットなどからも自分が欲しいと思う情報は幅広く、しかも手軽に調べることが出来ます。


子育ての情報も例外ではなく、「マニュアル」のようなものであれば、私よりも皆さんの方が詳しくご存知かもしれません。

しかし、この情報というものは上手く使いこなさないと大変なことを引き起こす危険性も含んでいるのです。


情報過多であるが故に、全てを知らないと損をしているような気になり様々な知識を集め、本来欲しかった情報をいつの間にか見失ってしまう・・・。

結果、それらがごちゃ混ぜになったマニュアルを子供に押し付け、上手くいかなければ情報を疑い、また同じようにマニュアルをどこかから見つけてくる。

こんなことが続けば、子供は一体何をすればいいのか混乱してしまいますよね。


そもそもマニュアルというのは、与えられる側からすれば息苦しいものなのです。

自動車教習所や就職面接などを想像してみてください。


とにかく、「あれはダメこれはダメ、ここはこうしろああしなさい」と様々な規制をかけられます。

こんな状況では、緊張してしまい自分のしたいことを表現するのは至難の業ですよね。


マニュアルを欲しがる時というのは、子育てに対する焦りや不安、もしくは「自分はマニュアル通りにやっている」という、言い訳が欲しい時なのかもしれません。

その「言い訳」を、カウンセリングなどで吐き出し癒すことで焦りや不安を解消し、そこから生まれた心の余裕によって、自分の満足のいく子育てへと繋げていく。

良い子育てとは、子供の気持ちを理解する心の余裕が、あなた自身にあるかどうかということです。

まずは、あなた自身を癒してあげてください。


次回は、「子育てのヒント②」についてお話したいと思います。

2007年03月16日

<澤村 直樹>親子心理(第四回/子育てのヒント②)

皆さん、こんにちは。

メンタルアップカウンセラーの澤村直樹です。

今日は前回からのお約束通り、「子育てのヒント」の続きについて一緒に考えてみましょう。


皆さんは「良いお母さんってなんだろう?」と考える時、どんなことが思い浮かびますか?

例えば、『子供の良いところ悪いところを見極め、子供の目線から気持ちを理解し、その上で正しく導く。』

こんなスーパーお母さんのような人がいたら、「自分は良いお母さんである」と胸を張れるかもしれません。

・・・ただ、ちょっと難しそうです。。特に「正しく導く」というあたりが。

実はもっと簡単に、しかも自分だけに合った「良いお母さん」を見つけるとっておきの方法があります。

それはあなたが、どんなお母さんお父さんを欲しかったかを考えることです。


あなたが子供の頃、親のある言動に決まって反発したり、嫌な思いをした経験があると思います。

そんな時、あなたはどんなことを感じていたでしょうか?

その時本当はどんな言葉を、行動を取ってもらいたかったのでしょうか?

おそらく、もっと自分を信頼して欲しい、もっと言い分を受け止めて欲しいと感じたことでしょう。

また「欲しかったもの」ということは、「満たされなかったもの・表現できなかったもの」とも言えます。

子供の頃に満たされてきたものに関しては、あなたも意識せずに自然と子供に与えることが出来ますが、満たされずにきたものは、どうも上手く表現できないと感じているかもしれません。

それどころか、満たされなかったものはいつしか願望となり、子供を使って満たそうとしてしまうのです。


子供とのコミュニケーションが上手くいかなくなってきた時には、少し立ち止まって考えてみてください。

ひょっとしたら自分の願望を子供に押し付けているのかもしれない、

先読みして何でも結論を出してしまっていたかもしれない、と。


そして、同時に知ってください。

このブログに興味を抱いたという事実が何よりも、「良いお母さん」として十分前向きな姿勢であることを。

2007年03月22日

<澤村 直樹>親子心理(第五回/真っ白なキャンバス)

皆さん、こんにちは。

メンタルアップカウンセラーの澤村直樹です。


今日は親子心理の五回目として、お父さんお母さんの言葉や態度がお子さんにどんな影響をもたらすのかについて考えてみましょう。

心理学の世界では、「人生とは本人が主人公のドラマである」という捉え方をし、そこには個人個人の脚本が存在していると考えることがあります。

そして、その脚本は生まれてから3~4歳くらいまでに自分自身で書き上げるとされています。

書き上げた後は脚本に沿って人生を演じていき、他者との付き合い方や物事の捉え方や決断に関して
その都度臨機応変に決めているようでも、実はこの脚本に従って決断しているというわけです。


皆さんは、こんな気持ちになったことはありませんか?

「言わなきゃいいのに、また言っちゃったな・・・」

「結局いつもこうなるんだよな・・・」

このように何度も同じような場面を体験するのも、幼少期に体得した価値観などによって固定化された
シナリオを大人になってからも忠実に演じてしまう
ために起こるのです。

ダメだダメだと頭ではわかっていても、脚本通りに演じないと監督に怒られてしまう・・・といった感じですね。

つまり、4歳くらいまでの間に他者とどのような係わり合いを持ち、その中からどのような価値観を得るかが、その後の人生に大きな影響を与えるわけです。

お父さんお母さんが誰かの悪口を言ったり、理不尽な怒り方をしてしまえば、子供は「他者否定」という価値観を脚本にこっそり書き込むかもしれない・・・というように。。

もちろん、この脚本は悪いものばかりではなく、人生を有意義に送るための良いシナリオも含まれています。

特に生まれたばかりの赤ちゃんには価値観がなく、成長していく段階で少しずつ体得していくわけですから、言わば真っ白なキャンバスに自由に絵を書き色を加えていくようなものです。

子供が素敵な脚本を書き上げ、自分の人生に次々と鮮やかな色を書き足していけるかどうかがお父さんお母さんの腕の見せ所のひとつかもしれませんね。

次回はその「価値観」についてお話したいと思います。

2007年04月02日

<澤村 直樹>親子心理(第六回/作られる価値観)

皆さん、こんにちは。

メンタルアップカウンセラーの澤村直樹です。

今日は前回の「人生の脚本」の流れから、「価値観」についてお話したいと思います。


赤ちゃんの頃というのは、何をやっても大抵褒められたり、喜ばれたりしますよね。

ところが1歳を過ぎ2歳を迎え、ひとりで歩いたり言葉を理解し始める頃になると、思いもよらない行動を取ったり駄々をこねたり・・・。

余裕のある時には大目に見れても、いろいろなことが重なるとつい叱ってしまうこともありますよね。

もちろん、子供が危ないことをしようとする時に注意を促す必要はあります。

ただ、その場の状況を手っ取り早く治める手段として叱ることってありませんか?

実は子供の価値観、特にネガティヴなものはこういう状況で作られやすいのです。


例えば、こんな場面を想像してみてください。


【ある日の昼下がり】

 ママ  「ねぇねぇ、いつもの○○やって見せて!ママあれ好きだなぁ」
 
 子供  「うん、いいよ♪♪」

【その日の夕方】

 子供  「ねぇねぇ、ママ見て見て!」

 ママ  「今忙しいから後でね」

 子供  「じゃあ、これ見て!」

 ママ  「も~、お願いだからあっち行っててって!」


 ある時は良しとされ、ある時は注意される。

また逆に、悪口はダメと教えながら、自分はテレビやご近所さんをネタに悪口を言ってしまう・・・

というような、ある時はダメとし、ある時は良しとする言動を、私たちは無意識にしてしまいがちです。


そして、このように子供にとっては不可解な状況に対して、彼らは自ら納得のいく解釈を付けます。

こういった状況の繰り返しが、その子の価値観を形成していく要因のひとつなのです。

心に余裕がないと、人は他人の言動を素直に受け入れることが難しくなります。

そんな時は一人で頑張り過ぎず、身近な方や外に助けを求めることも必要だと私は思います。

2007年04月18日

<澤村 直樹>親子心理(第七回/上手な家族との付き合い方①)

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今回は家族とのコミュニケーションをとる時に、知ってるいるとちょっと得する知識をご紹介します。

皆さんもご存知の通り、コミュニケーションのとり方というのは十人十色ですよね。

おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、お子さん、それぞれに独自の表現方法や受け取り方があり、感じているものや考えていることは人それぞれ違います。

そして、この異なるコミュニケーションを円滑にする上で知っておきたいのが、次の3つの感覚です。

 ①視覚
 
 ②聴覚
 
 ③体感覚(味覚・臭覚・触覚など)

理科が得意だったり、国語が得意だったり、音楽や体育が得意だったりと、人それぞれ得意な分野があるように、実は外部からの刺激を受け取る感覚にも得意分野があるのです。


たとえば、二人で映画を観に行くとしますね。


 「あのシーンは映像がリアルで迫力満点だったなぁ」

 「え~、あのシーンはとにかく音楽が怖くて嫌だったわ」

 「音楽・・・どんな音楽だっけ?」

というように、同じものを見たり聞いたりしていても、感じ方や印象に残るものは人それぞれ違うのです。

視覚が得意な方は目に映るものに敏感に反応し、聴覚の得意な方は耳に入ってくる音に反応します。

また、体感覚の得意な方はニオイや風の心地良さや心臓の高鳴りなど、体で感じる反応に敏感です。


このように得意な感覚が似ている人同士というのは、感じるものも伝えようとする方法も似ているので、比較的心地の良いコミュニケーションを取り合えます。

なんだかあの人とは気が合うんだよなぁ、と感じる時ってありますよね?

逆に得意な感覚の異なる人同士の間では、お互い一方通行な会話となる場合があります。

これを「ミスコミュニケーション」と呼び、お互いを理解しようとする時の障害となる可能性があるのです。

日頃から相手がどんなものに興味を持ち、それをどの感覚で敏感に捉えているのかを知っておくことは、お互いを理解し、心地の良いコミュニケーションを手に入れる有効な手段かもしれません。


そして、あなた自身も得意な感覚をぜひ皆に伝えてみてください。


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2007年04月29日

<澤村 直樹>親子心理(第八回/上手な家族との付き合い方②)

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今日は前回から引き続き、ちょっと得するコミュニケーション方法をご紹介します。

楽しいことや悲しいこと、相談したいことがある時、あなたはどんな人に話しを聞いてもらいたいですか?


きっと、一緒に喜んだり涙を流してくれたり、気持ちを理解し受け止めてくれる人を選ばれる方が多いのではないかと思います。


逆に、話を片っ端から否定したり、受け答えにトゲがあったり、話をしてもすぐに自分の話にすり替えてしまうような人を好んで相手に選ぶ方は少ないと思います。

人は「自分の存在を認められたい」という気持ちを心のどこかに持っているので、相手から発せられる否定的なメッセージに対して嫌悪感を抱きやすいのです。


ところが、私たちは日常の会話の中で、この「否定的なメッセージ」をよく相手に送ってしまいます。

その代表的な表現に、「どうせ~(否定文)」「結局~(否定文)」の2つがあります。


たとえば、

「どうせ長続きしないんだから」

これはその人の意欲や可能性を摘み、主張しにくい環境を作ります。

「結局いつもと変わらなかったじゃない」

これは挫折感を増幅させ、立ち直るきっかけを断ち切ってしまいます。


どちらの場合も無気力感・無価値感を相手に植えつけ、萎縮し自分の殻に閉じこもってしまったり、反抗的な態度を生み出しやすくなります。

一度このような関係が構築されると、表面上は上手く付き合っているようにみえても、心の中では常に相手と自分を比較し優劣を決めたり、否定的なメッセージに敏感になってしまったり・・・
正常なコミュニケーションを取るのが難しくなってしまいます。。

相手にはわからなくても、本人の中では努力していたり意識改革を行っているものなのです。

その小さな変化や努力を汲み取り、認めてあげることで、相手の前向きなエネルギーはどんどん増幅し、その結果きっとあなた自身も心の潤いを感じることができるでしょう。

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2007年05月08日

<澤村 直樹>親子心理(第九回/上手な家族との付き合い方③)

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今日も前回から引き続き、ご家族との関係で活かせるコミュニケーション方法をご紹介します。


「子供を甘やかす」のと「甘えん坊をにする」

この二つは似ているようで、全く違う意味合いを持っています。

お子さんへの愛情から、ついつい手をかけ過ぎてしまうことってありますよね。


 「ああしなさい、こうしなさい」

 「あれはダメ、これはダメ」

 「これをすれば間違いないわよ」


というように、

親の目からみた子供の世界はどこか危なっかしくて、つい先回りをして安全を確保したり、自分の価値観や一般論を過度に強調してしまったり・・・。

こういったある種の強制や束縛は、子供の「やりたい!」という自主性を少しずつ摘み取り、逆に「やらねばならない事をやらされている」という感情を植えつけてしまいます。


すると、子供は自主性を放棄する代わりにお母さんの言うことを聞いてればいいのだという意識を強めていき、お母さんがいないと物事を決められない甘えん坊になってしまいます。


 一方、お子さんの望む事やりたい事を思う存分に聞いてあげ、叶えてあげると、子供は自主性や自立心をどんどん強めていきます。


「抱っこして~」とか「ハンバーグ作って~」とか、とにかく主張に耳を傾け叶えてあげることで、子供はお母さんからの愛情に満足し「自分は大切な存在だ」という自信を胸に、大きな事にも自分からチャレンジする意欲が湧いてくるのです。


子供を甘やかすというのは一見すると問題があるように思えますが、自分の主張や願いが聞いてもらえるという感覚を与えてあげるのはとても重要なことです。


ただし、物を買うなどの替えの利く欲求に関してはあまり多様しない方が良いでしょう。

与えてあげるのは、替えの利かないお母さんの愛情が一番です。

普段自分の願いを十分に叶えてもらえていない子は、お母さんのお願いも聞いてくれません。

いざという時に言うことを聞かず困らせる子や、何度注意しても繰り返す子には、逆に子供の欲求を思う存分叶えてあげると良いかもしれませんね。


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2007年05月31日

<澤村 直樹>親子心理(第十回/心の中の小さな自分)

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今回で「親子心理」は十回目を迎えることが出来ました。

これもひとえに、ご愛読していただいている皆さんからの温かいご支援のおかげです!

本当にありがとうございます。

これからもお悩みを解決するきっかけとなるような、少しでも皆さんのお役に立つ情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


さて今回は、「子育てに対する不安」はお父さんお母さんのご両親との関わり合いが影響している、というお話をご紹介したいと思います。

子育てをしているお父さんお母さんから、「自信が持てない」「子育てが怖い」という声を耳にすることがありますが、皆さんはこんな風に感じたことがありますか?

その時、どのような気持ちになるのでしょうか?


私がお会いする方の中には、「子育てに自信が持てないのは自分が悪いんだ・・・」と、ご自分を責めてしまう方が多くいらっしゃいますが、その方たちのお話を聞いてみると、とても献身的に育児に取り組まれている方がほとんどなのです。

ところが、友人や知人から「あなたは良くやっているじゃない」と言われても、いまひとつピンとこない、その時は喜べても家に帰るとまた自信をなくしてしまう・・・と教えてくれます。


そんな時は、一度お子さんのお話は置いておき、その方の生い立ちやご両親との関係についてお聞きするようにしています。


それは、

 ◆両親の顔色をうかがうような環境で育つと、子育てに対する不安が増大する

 ◆自分の意見や存在を尊重されて育つと、子育てに不安を抱えにくい

と一般的にされていて、その方の生育環境について質問することで、不安を解消するヒントを得られる可能性があるからです。

これは、大人になってからも「小さな子供の頃の自分(=インナーチャイルド)」が心の中にいるという考え方からきており、目の前のお子さんと幼い頃の自分の感情がリンクした時、なんとも言えないやり切れなさや、イライラ、不安などが押し寄せてきてしまうのです。


つまり、幼い頃に満たされなかった感情が、お子さんを通して自分に訴えかけてきているわけですね。

自分の気持ちが満たされていないと、お子さんの気持ちを満たすことも難しいのです。。

そして、そのことに気づかず「自分が悪いのだ」と、自分を責めてしまうのはとても苦しいことだと思います。。

自分を責めてしまいそうになった時は、どうぞお一人で抱え込まず私たちにご相談ください。

幼い頃の落し物を一緒に探してみませんか?


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2007年06月08日

<澤村 直樹>親子心理(第十一回/想像力を広げるために)

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今日は親子心理第十一回として、「想像力」について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

皆さんがまだ子供だった頃を思い出してみてください。


どんなことにワクワク胸を躍らせていましたか?

川でザリガニを捕まえたり、お人形で遊んだり、自転車で知らない場所まで探検してみたり。

また誕生日やクリスマスが近づいてくると何がもらえるのかワクワクして、いろいろなことを想像したと思います。

実は、この「ワクワク」によって想像力は無限に広がり、冒険心や探究心が育つのです。

興味のある対象に実際に触れることで、頭の中で想像していたものとはまた違った感覚や新しい発見を得ることができ、その経験は情報として蓄積され想像力の幅を広げる材料として活用されるのです。


「ワクワク」とは、触れてみたくなる、確かめたくなるということなのです。

ところが!

最近の子供はこの「ワクワク」をあまり体験せずに成長してしまうことがあるようです。

遊び場は屋外から屋内に移り、小さな頃からゲーム機や携帯電話に触れることが多くなってきました。

遊園地や公園でも、携帯ゲームに熱中している子を見かけることがあります。

つまり、遊園地や公園で遊ぶよりもゲームで遊ぶ方が楽しいと子供は感じているのです。

ゲームの操作は一見複雑ですが、実際にはある程度決まったパターンの繰り返しで、慣れてくるとその操作は惰性的になり脳も一定の部分しか働かないと言われています。

これはワクワクによる想像力や冒険心の成長とは真逆の作用と言えるかもしれません。。

そして、失敗をしてもリセットをしてしまえば元通りになるという考えを、小さいうちから身に付けさせてしまう怖さも持ち合わせているのです。

もちろん、ここまで子供の世界で普及してしまったものを今更取り上げるのは難しいかもしれませんし、ゲーム機自体が悪いというわけでは決してありませんが、子供のご機嫌を取ったり、時間を潰すための道具として安易に渡してしまうのはおすすめできません。


子供の想像力を広げるには、ゲームの主人公ではなく、自分自身が主人公となり様々なものに触れてみる必要があるからです。


是非、このことを念頭に置きながら、お子さんと楽しい時間を一緒に過ごしてあげてくださいね。

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2007年07月13日

<澤村 直樹>親子心理(第十二回/イライラ反抗期①)

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皆さん、こんにちには。メンタルアップカウンセラーの澤村直樹です。

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今日はお子さんの反抗期について、一緒に考えてみたいと思います。

皆さんはご自身の体験としての反抗期を覚えていますか?

私は覚えていますが、その期間は比較的短く、母親もあまり深刻な問題として捉えていなかったように思います。


発達心理の分野では、3~4歳頃を「第一反抗期」、13~14歳頃を「第二反抗期」と呼び、自我が芽生え形成されていくための大切なステップであるとしています。

3~4歳の幼児期に起こりやすい反抗は、急にお母さんの言うことを聞かなくなり「イヤッ、イヤッ!」と、とにかく何でもかんでも拒否したがります。

これは、行動範囲や自分で出来ることが増えるにつれて、「こうしたい!」という欲求が出てくるので、お母さんから「~しなさい」と言われても納得できないためです。

子供が求めるものも、母子一体感から自己主張へと変化していきます。


また13~14歳の青年期には、幼児期よりもさらに「自分」という存在が確立され、親であれ「他人の言いなりにはなりたくない!」という気持ちと、その一方で「大人の仲間入りをしたい!」という2つの気持ちがぶつかり合っている状態です。

特に青年期では、様々な葛藤を心の中に抱えているので、親に本当の気持ちを素直に言えず余計にイライラしてしまいます。

しかも、基本的にはお父さんやお母さんからの愛情を感じているし、自分が反発して困らせていることもわかっているので、どんどん自己矛盾を起こしてしまうわけです。。


子供の反抗にはちゃんと理由がありますが、どんなに広い心で見守ろうと決めていても毎日毎日反抗されたら、お父さんお母さんだってイライラしてきちゃいますよね。

「もういい加減にしなさい!」とか「なんで言うことが聞けないの!」と、つい怒鳴ってしまいたくなるのも当然ですし、それはとても自然な感情の揺らぎなのです。

ただ問題なのは、怒鳴ってしまった後に「私はダメな親だ・・・」と自己嫌悪に陥ってしまったり、「私の育て方が間違っていたんだ・・・」と自分を責めてしまうことです。。


ここで気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、子供が抱える自己矛盾と親が抱える自己嫌悪、なんだか似ているような気がしませんか?

愛情を感じているのに反発してしまったり、子供のことを思うあまり怒鳴ってしまったり・・・どちらもとっても歯痒い思いをしていますね。。

お子さんの反抗期をこれから迎える方、今まさに真っ最中の方、次回はこの反抗期への対処法をご紹介したいと思います。

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2007年07月25日

<澤村 直樹>親子心理(第十三回/イライラ反抗期②)

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皆さん、こんにちには。メンタルアップカウンセラーの澤村直樹です。

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今日は前回から引き続き、反抗期への対処法をご紹介したいと思います。

前回、お子さんの反抗期とは自我が芽生え形成されるためのステップであるとお伝えしました。

しかし、そうはわかっていても、あまりにワガママが過ぎるとお母さんだって爆発したくなっちゃいますよね。

これは、お母さんが母親として未熟だとか決してそういうことではありません。

お母さんだって人間ですからイライラしちゃって当然なのです。

そんな時はたいてい少し責任を負いすぎてしまっているか、または気持ちに余裕がなく焦ってしまっているか・・・そもそも、子どもがしたいことをして反抗するように、お母さんだってしたいことや言いたいことが外に出せなければ、反抗したくなっちゃうのも当たり前です。

(このイライラしてしまう心理については、親子心理の第一回「イライラの悪循環」でご紹介していますので、よろしければご覧ください)


では、このような時期をどのように乗り越えていけば良いのでしょうか?

まず、お子さんのイヤイヤ攻撃には「オウム返し」で応戦しましょう!


これは、相手の言葉をそのまま返すカウンセリングでも用いられる、「バックトラッキング」という手法をもとにしています。

反抗期のお子さんは自分の力を試している状態なので、この時に周りから「そんなことやっちゃダメ!」と強制され続けると、自分を否定されているようでムっとしてしまいます。

つまり、周りからの忠告が気に入らないというよりは、自分の意見を尊重して欲しいと感じているわけです。

そこで、オウム返しのテクニックを使ってお子さんの言葉を否定的に返すのではなく、そのままそっくり返してあげてみてください。


たとえば・・・

お子さん:「イヤ!ごはん食べるのイヤ!」

お母さん:「そっかぁ、ごはん食べるのイヤなんだぁ。○○ちゃんはどうしたいの?」

お子さん:「お人形で遊びたいの」

お母さん:「お人形で遊びたいんだぁ!お人形好きだもんねぇ、お母さんも好きだよ。ごはん食べ終わったら一緒にお人形で遊ぼっか♪」

こんな具合です。もちろん、こんなにストレートにいくとは限りませんし、日頃否定的に接していると一度では上手くいかないこともありますが、試してみる価値は大いにあると思いますよ。

ここで大切なのは、はじめに自分の意見が肯定されているというところです。

皆さんも体感的にご存知のように、自分の意見が尊重されると相手の意見も尊重しやすくなりますよね。


そして、もうひとつ大切なことがあります。

それは、お母さん自身も周りに話を聞いてもらうということです。


ご主人でも友達でも誰でも構いません。

子育てに悩みはつき物なのですから、愚痴を聞いてもらったり褒めてもらったり、とにかく思いを外に出せる環境を作ってあげてください。

子育てのマニュアル本には、子どもへの対処法はたくさん紹介されていますが、お母さん自身の心に余裕を作るということが、実はもっとも重要な子育てマニュアルだったりするのです。


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2007年08月22日

<澤村 直樹>親子心理(第十四回/お父さんとお母さんを好きになる時)

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今日は赤ちゃんからお父さんお母さんに向けられる「愛着」についてご紹介したいと思います。


先日、今月で1歳になる元気な男の子に出会いました。

ほとんど人見知りをせず、惜しげもなく周りに笑顔を振りまいてくれる無邪気な子です。

その男の子の笑顔が印象的だったのはもちろんですが、その場にいたお父さんの話もまたとても興味深いものでした。


「生まれた時からいろいろな人に会わせているから人見知りはしないけど、おかげでつい最近まで、この子にとって親はそれほど特別な存在じゃなかったみたいだよ。だれかれ構わず甘えていたからね」

赤ちゃんは生まれてから3ヶ月が過ぎる頃には、すでに親しみを持って接してくれる人とそうでない人を判断していたり、「この人は自分を守ってくれる人かな?」「自分は人から守ってもらえる価値のある存在かな?」という、自分と他人に対する信頼感や安心感の原型6ヶ月が過ぎる頃には構築していると言われています。

そして、この頃からお父さんお母さんが特別な存在であるという認識がどんどん高まり、「愛着」を形成していくのです。

つまり、先日会った男の子が初めて会った人にも無邪気に笑顔を振りまいてくれたのは、お父さんお母さんがたくさんの愛情を注いだことで、周りの人は怖くないんだ!という安心感を赤ちゃんが手に入れた結果といえるかもしれません。


また、こんなことも教えてくれました。

「子どもが生まれると話題は全て子どもが中心。同じ話題を共有するからこそ、今まで以上に夫婦がお互いを理解し合うことが大切なんだよね」

実際子育てで感じるストレスは、直接赤ちゃんに関わることよりも、育児上の悩みによって夫婦間にすれ違いが生じることで感じるストレスの方がはるかに多いようです。


お父さんお母さんがイライラしていると、赤ちゃんも安心感を十分に感じることが出来ずに不安になってしまいます。。

赤ちゃんが「愛着」をお父さんお母さんから学ぶように、お父さんお母さんも夫婦間での「愛着」を大切に育んでくださいね。


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2007年10月02日

<澤村 直樹>親子心理(第十五回/思春期の気持ち)

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今回は、お子さんの思春期について一緒に考えてみたいと思います。

思春期は「自我が芽生える時期」と表現されるように、外の世界からの様々な刺激によって心の中の感情や思考が大きく揺さぶられ、自分自身に対する迷いや疑問が生まれる時期です。

それまでの親主導の考え方から一転、自分の考えや友人の意見を大切にし、逆に大人への不信感を募らせあまり本音を表に出さなくなります。

以前ご紹介した反抗期を「周りの大人への挑戦」とすると、思春期は「自分自身との孤独な戦い」といったところでしょうか。

もちろん、この2つの時期を別けて考えるのは少し強引ですが、反抗期を表面的な抵抗、思春期を内面的な抵抗とイメージすると捉えやすいかもしれませんね。

では、内面的な抵抗に対して周りの大人は一体どう対応していけばいいのか・・・というところに、お父さんお母さんの関心は集中するのではないでしょうか。

次に親子間で陥りやすい対応を2つご紹介します。

まずひとつは、

「誰がここまで育ててあげたと思っているの!?」

「偉そうに、なんで親の言うことが聞けないの!」

このような叱責は問題を複雑にするだけで、むしろ逆効果です。

子どもは、何も一人で大きくなったなんて思っていませんし、親の言うことを聞かないのではなくて自分の意見を言っているだけなのです。

もうひとつは、

「そんなことで何を悩んでいるの?!」

「そんなの関係ないでしょ!」

思春期の子どもにとっては、自分の感情や意見を否定されたり無視されることが大きな失望感に繋がりますし、親の目から見れば「大したことじゃない」ものも、子どもからすれば「大したこと」であり、そこから非常に多くのことを学び吸収しているのです。

とはいえ、お父さんやお母さんも叱責したくてしているわけではないこと、ただ自分自身の不安をぶつけてしまっているだけなのであるということも、とても大切なポイントです。


少し長くなりましたので、続きは次回「恋は盲目?」でご紹介したいと思います。

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2007年10月10日

<澤村 直樹>すぐに役立つマメ知識!*恋は盲目?*

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今日は、人の意識がもたらすエネルギーについてご紹介します。

皆さんは日常生活の中で、こんな経験をしたことありませんか?


・噂話をしていたら、偶然その人から電話がかかってきた

・テレビをつけたら、偶然好きなタレントが出演していた

・携帯電話を見たら、偶然恋人からメールがきた

・時計を見たら、偶然好きな数字の並びだった

この手の「偶然」に対して、私たちは好感を持つことが多いですよね。

確かに運命的な偶然というものも存在しますが、多くの場合「偶然」ではなく「関心があるか、ないか」という、私たちの意識に左右されているのです。

たとえば、人を好きになると携帯電話を見る回数が増えます。

そして、携帯電話を見た瞬間好きな人からメールや着信があれば、それはもう運命を感じずにはいられません。

このような幸福感は恋愛に不可欠ですし、活き活きとした生活を送る原動力にもなりますよね。

ところが、仮にそのメールや着信が友人からだとしたらどうでしょうか?

受信したメールを読んでいつも通りに返信したり、特に何も感じずにスルーしてしまったりするかもしれません。

つまり、携帯電話を見た瞬間、関心のある人だからこそ特別なのであって、関心のない人からの着信には特別意味を持たせようとは思わないのです。

この「関心」という機能は、幸福感などプラスのエネルギーを運んで来てくれる時には大いに活用したいところですが、逆にマイナスのエネルギーを運んできてしまう時もあります。。

仕事でミスをしてしまったり、恋愛がうまくいかなかったり、マイナスのことに関心が向いてしまうと、生活上の悪い点ばかりを拾い上げてしまうのです。


このような時には、悪いことばかりが起こっているのではなく、自分の意識がマイナスに向いてしまっているだけなのだと、客観的に物事を判断してみることをオススメします。


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2007年10月25日

<澤村 直樹>親子心理(第十六回/思春期と向き合う)

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今回も前回から引き続き、お子さんの思春期について一緒に考えてみたいと思います。


前回、反抗期を「表面的な抵抗」、思春期を「内面的な抵抗」とご紹介しましたが、思春期のお子さんを理解する際に重要なことは、自身の内面との葛藤、つまり彼らは孤独な戦いをしているということなのです。

また、この時期のお子さんにとってお父さんお母さんの存在は、父親母親である以上に「自分とは違った価値観を持った他人」という意識が強く働きますので、それまでのような一方的な抑圧や理不尽な対応には特に強い嫌悪感を抱くようになります。

少し大げさに感じるかもしれませんが、思春期をどのような環境で過ごすかによって、その後の人生が大きく変わると言っても過言ではありません。

では、実際にどのような点に気を配る必要があるのでしょうか。

親の価値観を押し付けない、過干渉にならない、過去のイメージを引っ張らない・・・などいくつかありますが、最も大切なのはお子さんに「同調する」ということです。

これは、お子さんに合わせるということですが、決して言いなりになれと伝えたいわけではなく、お子さんの考えや感情、物事のペースを尊重するということです。

一方的に叱りつけたり、むやみに考えを聞きだそうとせずに、言動の裏にある感情を汲み取り、話したくない時には「話したくない」という気持ちを尊重してあげる。これが同調です。

そして、尊重する気持ちを表現するためには、お子さんの言動や態度をなるべく肯定的に受け取り、素直に共感してあげることが大切です。

思春期は大人への大切なステップであり、お子さんを一人の人間として尊重する必要がありますが、その内面は非常に繊細で傷つきやすく、お父さんお母さんの愛情に守られているという実感を何よりも必要としていることを常に意識しながら向き合っていただきたいと思います。

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